NEWS NO.124(2013年度)
獣医の卵たちによる鳥の勉強会を開催
エクステンションセンター生涯学習課主催の「獣医の卵たちによる勉強会」が、12月7日(土)、8日(日)の2日間、研修館で開催されました。受講者は、7日が30名、8日は31名で、小学生から80代の方まで、幅広い年齢層の方々の参加がありました。
講師を務めたのは、大学内にある野生動物医学センターを拠点に活動する獣医の卵の学生達で、7日の「獣医の卵たちによる鳥の勉強会(前編)」では4名の学生が、8日の「獣医の卵たちによる鳥の勉強会(後編)」では3名の学生が講義を行い、指導教授である獣医寄生虫病学ユニットの浅川満彦教授がオブザーバーの形で見守りました。
この「勉強会」では、鳥類の分類ごとに体の構造や特徴、分布等を解説。野生動物医学センター(WAMC)が取り組んでいる保全医学の立場から、人獣共通感染症、絶滅危惧種など、人と野生動物を取り巻く環境の変化を説明。生態系の保護が人間の健康を守ることにつながるということを訴えました。
講義終了後、参加者の方々は展示された標本を見ながら、7名の獣医の卵たちに講義内容で疑問に思ったこと、普段の生活の中で疑問に思っていることなどを質問。生態の不思議や生存していくための進化や退化など、野生動物の生態の面白さを知り、「勉強会」を楽しんでいました。
また、一般市民の方々を前に発表をした学生にとっても、プレゼンテーション実践の場として貴重な経験を積むことができ、収穫の多い「勉強会」となりました。
7日の講義内容
講義1:鳥類学 総論 5年高木佑基君
講義2:森林に関連した野鳥(特にスズメ目) 5年牛山喜偉君
講義3:森林に関連した野鳥(スズメ目を除く) 4年田中祥菜さんと古瀬歩美さん
8日の講義内容
講義4:河川・湖沼に関連した野鳥 5年秋葉悠希さん
講義5:海洋に関連した野鳥 4年佐渡晃浩君
講義6:海外、動物園・水族館の鳥類と鳥類学の総括 5年三觜慶君