NEWS NO.43(2016年度)
2016年度 第4回循環農学類セミナー
「乳和食のすすめ~おいしい減塩法~」を開催
循環農学類では、新任教員が自己紹介を兼ねた研究内容の発表や、外部講師による講演などの、学類セミナーを開催しており、全学類の学生・院生と教職員が受講できます。6月17日(金)には、新任の宮崎早花助教(食物利用学研究室)が「乳和食のすすめ~おいしい減塩法~」と題して研究発表を行いました。
「乳和食」とは、和食に牛乳やヨーグルトを使用することで、日本人に不足しがちなカルシウムを補うとともに、乳製品の旨味を活かした減塩効果が期待できる調理法です。宮崎講師は、牛乳をだし代わりに使用したり、水の代わりに使って乾物を戻したり、酢と混ぜて調味料にするなどの調理法の利点を、茶わん蒸しやチーズ親子丼など具体的なレシピを紹介しながら説明しました。また、乳和食を失敗なく作るポイントを解説しました。
試食として、牛乳で煮たじゃがいもで作ったミルクポテトサラダ、乳清(ホエー)で炊飯したホエーご飯、牛乳と酢を混ぜて作ったカッテージチーズが提供されました。「ホエーご飯はもっちりとしていてコクがある」「ポテトサラダは減塩しているのに、しっかりと味がついている」と、受講者に大変好評でした。
発表後は受講者から、乳和食を保存する際の注意点や、製品化はされているのかなどの質問が出されました。
次回は6月29日(水)に、亀岡笑助教(栽培学研究室)による、「イネの乾燥耐性に『根』が果たす役割」と題した研究発表が行われます。