NEWS NO.118（2016年度）
RGU生物図鑑～『ガンタケ』（雁茸）～
Amanita rubescens
（ Amanita → トルコ南部のテングタケの多い山 の意 rubescens → 赤くなる の意 ）
【ガンタケあれこれ】
- テングタケ科（Amanitaceae）テングタケ属（Amanita）に分類します。
- テングタケ科の特徴は傘と柄が分離しやすく、ヒダは離生で、つばやつぼを持つ共生菌です。
- ガンタケは針葉樹～広葉樹の林床に散生～単生します。
- ガンタケは傘の色合いが野鳥の「雁」に似ているところからよばれるようになりました。
- 傘は幼菌時にはまんじゅう形から丸山形で、成菌時には平ら形に開きます。
- 65×128×20-38ｍｍ 142×157×21-18-34ｍｍの大形菌で外生菌根菌です。
- 傘表面は暗赤褐色で、多数の灰褐色で粉質のいぼが付着します。
- ヒダは白色で離生・密生で、成熟して傷がつきますと赤褐色のシミができてきます。
- 柄は淡赤褐色を含んだ灰褐色で、傷などがつくと淡赤褐色になります。
- 柄は中空で、上部には白色膜質のつばを有し、根元は球根状に膨らみます
- 同属にはテングタケ、イボテングタケなどがありますが、つばは白色、柄は赤褐色を帯びる、柄の根元は膨らみ、全体に赤味を帯びる特徴が同定のポイントです。
- 以前、ガンタケは食用とされていましたが、イボテン酸やアマトキシン類などの有毒成分が検出されたため、毒きのこになりました。