NEWS NO.153(2016年度)
第11回酪農学園大学公開講座「北海道における食品加工をめぐる動き」を開催
エクステンションセンター生涯学習課は、11月18日(金)、東京都内のホテル東京ガーデンパレスにおいて、第11回酪農学園大学公開講座「北海道における食品加工をめぐる動き」を開催し、79名の参加がありました。
開会にあたり、主催者を代表して竹花一成学長は、「本学の教育視点の一つである「食」をテーマに、本学の2人の講師の他に連携協定を結んでいる地方独立行政法人北海道立総合研究機構からも講師をお招きし、3つの講演を行います。盛りだくさんの講演となりますが、お集まりの皆様にとって実り多きものとなることを祈念申しあげます」と挨拶しました。
講演1では、本学農食環境学群阿部茂教授から、「食品業界で導入が進む過熱水蒸気技術-調理加工から殺菌処理まで-」と題して講演が行われ、過熱水蒸気の過熱メカニズムの解説や食品加工に用いる際のメリット、また、製菓・製パンへの新たな試みなど、過熱水蒸気技術の秘める可能性についての最前線の研究が紹介されました。
講演2では、地方独立行政法人北海道立総合研究機構食品加工研究センター田村吉史食品技術支援部長から、「北海道立総合研究機構食品加工研究センターによる食品加工技術の研究開発-全国的な普及事例と現在の取組-」と題して講演が行われ、食品加工研究センターが開発した清酒用乾燥酵母スターター、乳酸菌HOKKAIDO株、生小豆粉の各商品の特性などの紹介と共に、今後の新たな研究の可能性について話されました。
講演3では、本学農食環境学群宮崎早花助教から、「牛乳・乳製品の利用~本学での取り組み~」と題して講演が行われ、牛乳のコクや旨み、甘み、わずかな塩味を利用することで和食の減塩効果を狙った「乳和食」の普及活動紹介と、本学学生が考案した牛乳・乳製品のアイデア料理について紹介されました。
講演終了後、3人の講師のもとに多くの参加者が名刺交換に集まる光景も見られ、酪農学園大学公開講座は盛会のうちに終了しました。