NEWS NO.155(2016年度)
RGU生物図鑑~『ベニテングタケ』(紅天狗茸)~
学名:Amanita muscaria 英名:Fly Agaric
( Amanita →トルコ南部のテングタケの多い山の名 の意 muscaria → ハエの の意 )
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【ベニテングタケあれこれ】
- ベニテングタケはテングタケ科(Amanitaceae)テングタケ属(Amanita)に分類され、シラカンバ林やトドマツ林の地上に散生する傘径10cm以上の大型な外生菌根菌です。
- 傘の表面は深紅色で、外皮膜の名残である白色のいぼを点在させ、傘の周辺には溝線を有します。
- いぼは雨などで容易に流れ落ちてしまい、キノコの皇帝と称されるタマゴタケと間に違えやすいです。
- ひだは白色で密です。柄は白色中空で、上部に白色膜質のつばをもち、つばより下部は幾分ささくれ、基部は球根状に膨らむ数段の環のつぼになります。
- 北欧神話の神オーディンの伝説や騎士バイキングが戦の前にベニテングタケを食べた話など、世界中の様々な神話や伝説および伝承に登場するキノコです。
- ベニテングタケの主な毒成分はイボテン酸、ムッシモール、ムスカリンなどです。
- ベニテングタケを摂食すると30~90分間後に吐き気や眠気、発汗を起こし、幻覚が現れ気分が散漫になってきます。さらには多幸感や健忘などの症状を起こします。