NEWS NO.62(2019年度)
2019年度「牛乳乳製品健康科学会議」学術研究の成果報告会で優秀賞を受賞
8月29日にKKRホテル東京で行われた、2019年度「牛乳乳製品健康科学会議」学術研究の成果報告会にて、食と健康学類の山口太一准教授(食・健康スポーツ科学研究室)が、卒業生の東郷将成さん(当時本学大学院酪農学研究科博士課程3年生)が、2018年度『乳の学術連合』学術研究『牛乳乳製品健康科学』学術研究に応募し採択された「運動後のアイスクリーム摂取が持久力の回復に及ぼす影響」の成果報告を発表し、優秀賞を受賞しました。
詳しくはこちらから→https://www.rakuno.ac.jp/article-57661.html
10月21(月)、一般社団法人Jミルクの岡本隆雄常務理事と同社マーケティンググループの池上秀二次長が本学を訪れ、本学において表彰式を行いました。
岡本常務より山口准教授に表彰状が渡されました。
「アイスクリームをスポーツ分野への応用を目指した研究として、
山口太一准教授のコメント
「優秀賞という映えある賞をいただきました。この研究は,当時本学大学院酪農学研究科博士課程3年であった東郷将成君が応募し採択された研究でございます。本学の予算の管理上,変更で私が研究代表者となりましたが、実際のところは、博士課程を修了し、研究生となった東郷君が研究のすべてを遂行し、さらに立命館大学への就職後も学会発表および論文公表を行ってくれており、東郷君がいただいた賞になります。
研究で得られた主要な結果は、高強度運動後に必要とされる量のブドウ糖で作成したアイスクリームを摂取することが、同じ糖質量の糖質飲料を摂取する場合と同程度、運動時のエネルギー源である筋グリコーゲンの回復に関係するインスリンを分泌させることでございます。さらに、摂取後に脂質のエネルギー利用を高め、糖質のエネルギー利用を抑制することも、エネルギー源の回復に貢献する可能性も示しました。
これらの結果により、高強度の運動を1日に複数回行うような運動選手に対して、エネルギー源の回復のために運動と運動の間にブドウ糖で作製したアイスクリームを摂取することを推奨できるようになったと考えています。
最後に、この研究に優秀賞をいただけたのは、共同研究者の先生方、被験者の皆さん、そして研究室の学生の協力があったからでございます。皆さまにこの場をお借りして心より感謝申し上げます」