NEWS NO.80(2014年度)
第9回三愛賞・第5回特別三愛賞授賞式を開催
獣医学科同窓会が顕著な活動を行った同窓生を表彰する、第9回「三愛賞」並びに、第5回「特別三愛賞」の授賞式が10月10日(金)、本学学生ホールにて開催され、獣医学科同窓生や教員、学生、学園関係者約100名が出席しました。
授賞式では、南繁獣医学科同窓会会長より、第9回「三愛賞」を受賞された鶴林正貴氏(アグロジャパン学術部部長、獣医学科1968年卒業・第1期)と、第5回「特別三愛賞」を受賞された本学の川上善三名誉教授(獣医学科 獣医微生物学教室 1990年3月退任)に、賞状と盾が贈られました。
川上名誉教授は、本学における初めてのウイルス学の専門家として学問の基礎を築き上げるとともに、附属図書館の館長として、その充実発展に大きく貢献したことが称えられての受賞となりました。
川上名誉教授は「今年で90才となりましたが、昨年は水彩画の個展を開催することができ、今年はこのような賞をいただきました。これも、若い方たちと同窓生のご支援のおかげだと思っております。ありがとうございました」と、喜びの言葉を述べました。
鶴林氏は、大動物臨床研究会を立ち上げて初代会長を務めると共に、数々の研究会の要職を通して、多くの臨床獣医師を育成したことが高く評価されての受賞となりました。
受賞記念講演で、鶴林氏は「大動物臨床を振り返って」と題して、獣医学科第1期生としての学生生活や、大動物臨床研究会の発足までの経緯と、その後の活動について語りました。最後に学生たちに向けて、「皆さんは6年間という恵まれた時間を与えられているのですから、じっくりと腰を据えて勉学に取り組み、自分の進むべき道を決めて欲しいと思います。私が獣医になった頃に比べると、酪農における獣医療の範囲は非常に広がっています。獣医学だけに偏らず、畜産、経済、食糧、気象、環境など、さまざまな分野を幅広く学んでください」と激励の言葉を述べました。
授賞式の終了後は、B1号館に場所を移し、1階に新設された獣医学類資料室のテープカットが行われました。この資料室は獣医学類と獣医学科同窓会によって設置されたもので、第1期生から現在までの卒業生の集合写真など、貴重な資料を保管、展示し、これらを次世代に残していくことを目的としています。学生ロビーに併設され、学生たちは気軽に閲覧することができます。