NEWS NO.22(2015年度)
本学とタイ保健省・医科学局が学術交流協定を締結
本学は、タイの保健省(日本でいう厚生労働省)医科学局と3月25日付けで、学術交流協定を締結しました。協定締結式典は5月7日、タイ保健省で開催され、本学循環農学類の佐々木均教授(応用昆虫学研究室)が出席しました。
このような政府との協定締結はめずらしく、佐々木均教授が26年間に渡り、タイのNational Institutes of Health (国立衛生研究所)と共同で吸血昆虫の防除・生態調査などの研究を行って実績を積み重ねてきたことで、今回、正式に協定を結ぶ運びとなったものです。
また、式典では、長年の貢献がたたえられ、佐々木教授に感謝の盾が贈られました。
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協定締結式典 | 左)佐々木教授 右)Apichai Mongkol局長 |
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マスコミも多数出席 | |
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タイの民族衣装と日本の浴衣姿で | タイの国立衛生研究所にてカウンターパートと |
佐々木教授は、「1989年にJICAの医療協力専門家として、タイの国立衛生研究所に3カ月滞在して以来、交流を続けてきました。始まりは個人の交流でしたが、機関同士で正式に協定を結んだことで、今後はより広い分野での研究協力が期待できます。
たとえば、本学学生が協定校のカセサート大学、コンケン大学で研修する際、タイ国立衛生研究所でも見学やさまざまな体験ができますし、タイからは若手研究員を本学に招き、さらなる技術を移転することができます。
今年度は8月から3カ月間、タイから国立衛生研究所の若手研究員が本学で研修する(昆虫の採取の仕方や標本作り、同定など、基礎的昆虫学も学ぶ)予定です」と話しました。
コンケンにて吸血昆虫を採取
(アブ取りわな)
標本作りと同定作業