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臼井優講師が日本獣医学会で公衆衛生学分科会奨励賞を受賞!

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NEWS NO.99(2015年度)

臼井優講師が日本獣医学会で公衆衛生学分科会奨励賞を受賞!

 

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臼井優講師 田村豊教授

 

 9月7日(月)~9日(水)に青森県の北里大学で開催された、第158回日本獣医学会学術集会において、本学獣医学群獣医学類・食品衛生学ユニット(田村豊教授・臼井優講師)の臼井優講師が発表した「CAMERA法による野外サンプル(鶏肉及び鶏糞便)からの薬剤耐性カンピロバクターの迅速検出法」が、公衆衛生学分科会奨励賞を受賞しました。この賞は、特に優れた研究業績をあげた同分科会の若手会員の顕彰を目的としています。臼井講師の報告は、従来法の作業時間を大幅に短縮したもので、独創的な原理と高い実用性が評価され、若手研究者、学生らが発表した26の演題の中から選ばれました。

 

図2 臼井講師は「コツコツと積み重ねてきた研究が評価され、大変うれしく思います。共同研究者や、ラボの学生たちの協力があってこその受賞です。従来のカンピロバクターの検出法は薬剤の効果判定も含めると5日間かかっていましたが、このCAMERA(カメラ)法は、鶏肉は30時間、鶏糞便は6時間で検出できます。特殊な設備は必要なく一般的な設備ででき、低コストでの検査が可能な、非常に実用性が高い検出法です。現在は小さな特殊シートを使用していますが、それを使わない、さらに簡単な検査法を開発中です。将来は、農場で使用した消毒薬がどのようにカンピロバクターに影響を与えるか、時系列での変遷を見るなど、現場での活用を目指しており、現在、特許を申請中です」と話しました。

 

 田村教授は「本研究は、北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターや関東化学株式会社、さらにはゼミ生の全面的な協力により成し得たもので、心から感謝したい。臼井講師には、これを機にさらなる研究・教育活動の推進を期待したい」と話しました。


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