NEWS NO.114(2016年度)
第11回三愛賞・第7回特別三愛賞授賞式を開催
獣医学科同窓会が、顕著な功績を挙げた同窓生を表彰する第11回「三愛賞」、並びに本学獣医学科および同窓会の発展に寄与した教職員(OBを含む)を表彰する第7回「特別三愛賞」の授賞式が、10月7日(金)本学学生ホールにて開催され、獣医学科同窓生や教員、学生、学園関係者、約100名が出席しました。
授賞式では、南繁獣医学科同窓会会長より、第11回「三愛賞」を受賞した黒崎尚敏氏((株)トータルハードマネージメントサービス(THMS)会長、獣医学科1977年卒業・第10期)と、第7回「特別三愛賞」を受賞した田坂隆美氏(獣医学科家畜公衆衛生学初代教授1966年就任、1996年退職)に、賞状と盾が贈られました。
田坂氏は、獣医学科家畜公衆衛生学初代教授としてその基礎を作り、多くの優秀な卒業生を輩出し、酪農学園大学と獣医学科同窓会の発展に多大な貢献をしたことが称えられての受賞となりました。
田坂氏は学科開設の当時を振り返ってエピソードを紹介し、「今日は数十年ぶりにキャンパスを歩き、授業の様子を見ることができ、その活気ある姿に感動を覚えました。学生さんたちには、これから獣医師として社会に貢献していくための礎を、ここでしっかりと築いていただきたいと思います」と激励の言葉を述べました。
黒崎氏は、大動物臨床の現場に長年奉職し、酪農畜産の発展に貢献し、後進の育成・指導に尽力するとともに、総合的に牛群を管理するサービスを提供するTHMSを創業して、生産獣医療の普及と実践に多大な貢献をしたことが高く評価されての受賞となりました。
受賞記念講演で黒崎氏は、米国で2年間学んだのちに同社設立に至るまでの経緯や、その後事業を順調に拡大し、2008年には、受精卵委託業務を扱うトータルハードエンブリオサービスLLP(有限責任事業組合)を設立、2014年には、哺乳仔牛の預託事業を行う農業生産法人トータルハードカーフサービスを設立したことなどを述べました。最後に学生に向けて、「獣医師の資格を持つことで、さまざまな可能性が広がります。どのような産業に従事するにしても、チャレンジしてください。人生の中で果実を得ようとするなら、チャレンジするしかありません。そこに失敗はつきものですが、それも貴重な経験となります。苦しいときには、逃げずに立ち向かってください」と話しました。
授賞式の終了後は、中央館2階ロビーにおいて、受賞者を囲む茶話会が開かれました。