NEWS NO.138(2016年度)
本学園肉牛農場が第6回北海道肉専用種枝肉共励会
日本短角種の部で最優秀賞(北海道知事賞)を受賞
2016年11月11日に帯広市の(株)北海道畜産公社道東事業所十勝工場で開催された北海道肉専用種枝肉共励会(主催:同共励会実行委員会)の日本短角種の部に出品したフィールド教育研究センター肉畜ステーション肉牛農場の夢来安26(28.4か月齢、勝富-辰錦-福橅1007)が最優秀賞(北海道知事賞)を受賞しました。
主催者は本共励会の目的を「北海道で生産肥育されたアンガス牛および日本短角種その他の肉専用種を一堂に集め、展示講評することにより今後の消費構造に対応した商品性の高い牛肉づくりと、生産体系の樹立をはかるとともに北海道肉専用種の経営の安定と生産基盤の確立を期すること」としています。
肉牛農場(11月1日現在)では、現在、黒毛和種65頭とともに日本短角種14頭(繁殖牛8頭、肥育牛4頭、子牛2頭)を飼養しています。日本短角種は粗飼料の利用性や放牧適性が高いことから、繁殖牛は夏季に放牧し、肥育牛は自家製のビール粕サイレージの多給と自場産の牧草飽食により、購入濃厚飼料の給与量を可能な限り減らす試験に取り組んでいます。今回共励会に出品した去勢牛は、ビール粕サイレージ3割、飼料米2割、濃厚飼料5割、粗飼料飽食により育てました。今回の枝肉は、ロース芯が大きく形も良く、短角牛としては脂肪交雑が高く(BMS No.4)、枝肉重量(524㎏)も十分なものでした。
肉牛農場としては、今回が初めての出品にもかかわらず最優秀賞を受賞できました。これまで飼料費の低減を重要な目標として、ビール粕サイレージの自家調整、粗飼料多給、夏季放牧に取り組んできた学生の日々の取り組みと職員・教員のサポートが実を結びました。今回の受賞を励みとして、さらなる飼料費低減と日本短角種の増頭や普及に貢献できるように努力を継続したいと考えています。今回の共励会参加にご指導・ご協力いただきました北海道短角種振興協議会ならびに北海道酪農畜産協会の皆様に感謝申し上げます。