NEWS NO.196(2016年度)
冬季救助訓練で実証実験「リアルタイムに位置情報を共有」
2月13日、野幌森林公園内での江別市消防本部が実施する冬季救助訓練において、本学の環境GIS研究室(金子正美教授)、環境空間情報学研究室(小川健太准教授)、農業環境情報サービスセンターが開発中のシステムを用いてリアルタイムに位置情報を共有する実証実験を行いました。
訓練は午前10時より1時間半に渡って行われ、消防の救助隊に学生・教職員が同行し、現地の指揮本部、江別市消防本部に救助隊の位置情報と移動軌跡、さらには現場の映像をリアルタイムに伝達することに成功しました。映像は途切れることがありましたが、現場の状況を伝えるという有効性について確認できましたので、今後はさらに改良を進めていく予定です。捜索救助活動がリアルタイムで現地の指揮本部および消防本部内で確認できることで、必要な追加人員や物資の応援などその後の対応にも大変有効な技術であることが確認できました。
なお、本学では、2016(平成28)年度より3年間の予定で総務省消防防災科学技術研究推進制度を受け「大規模林野火災におけるドローンとリアルタイムGIS活用による対応の効率化と安全性向上」というテーマで研究を行っています。今後、ドローンの有効活用も含め、さらにシステムの改良を続けていきます。