NEWS NO.199(2016年度)
本学卒業生の佐藤豊孝さんがASM Young Ambassadorに選任される!
2009年3月に本学獣医学群食品衛生学ユニット(旧獣医公衆衛生学教室・田村豊教授)を卒業し、2013年3月に本学大学院獣医学研究科博士課程を修了した佐藤豊孝さんが、2017年のASM Young Ambassadorに選任されました。
ASM(アメリカ微生物学会)は世界で最も歴史のある、世界最大の権威ある生命科学の研究組織で、微生物学研究を牽引しています。多くの著名な科学雑誌を刊行するとともに、毎年開催される総会では20を超えるセッションと3,000を超えるポスター発表が行われ、世界各国から研究者が参加しています。
ASMでは毎年、学生や若手研究者の中から、微生物学の進展に情熱的に取り組む研究者を各国から1名Young Ambassadorとして選任し、ASMの使命の実現化を促進しています。佐藤さんは、これまでにASM関連雑誌に掲載された論文などが評価され、2017年に各国から選任された合計61名の一人に選ばれました。
佐藤さんは大学生時代からイヌとヒト由来大腸菌の薬剤耐性機構の解明に心血を傾注し、大学院では多くの研究業績を国際誌に公表しました。現在、2年間のアメリカ留学から帰国し、札幌医科大学医学部微生物学講座の助教として研究・教育活動を活発に展開しており、時おり酪農学園大学を訪れ、共同研究を継続しています。現在も、医療上最も重要な薬剤耐性菌対策に結びつくような基礎研究に邁進しています。
大学での研究を直接指導した田村豊教授は、「酪農学園大学がこのような新進気鋭の研究者を生み出したことを誇りに思うとともに、今後のさらなる活躍を祈りたい。現在、薬剤耐性菌は人類の脅威となっており、佐藤君を中心にした世界の若手研究者の英知を集めて、有効な耐性菌対策に結びつく成果を期待したい。」と述べました。