NEWS NO.103(2017年度)
フィンランド伝統の装飾品「ヒンメリ」が飾られました
ヒンメリ(himmeli語源は独語のヒンメル「天」の意味)とはライ麦の麦わらを使って作るモビール(室内装飾)です。北欧のフィンランドでは収穫が終わったクリスマスシーズンにヒンメリを飾り、一年の感謝の祈りを捧げます。材料は麦わらと糸だけなのでとてもエコです。
本学の作物学研究室(義平大樹教授)では1994年よりライ麦の研究を行っております。研究用に使用できない部分は、酪農生産ステーションの堆肥の原料となります。
農食環境学群2年次の「農産物利用学実習」では、特別講師としてヒンメリ作家の山本睦子氏を招き、本学で獲れたライ麦の麦わらの一部を使い、ヒンメリを作成しました。後日出来上がった一つ一つのヒンメリを組み合わせて大きなヒンメリを作り黒澤記念講堂に飾りました。作物を育てるところから装飾品になるまでの過程を学ぶことができる、本学ならではのヒンメリをクリスマスまでの間、お愉しみください。