NEWS NO.14(2018年度)
「宗谷酪農セミナーin酪農学園」を開催
日本のてっぺん「宗谷」に農業の担い手を呼び込むことを目的に、6月1日(金)、北海道宗谷総合振興局主催による「宗谷酪農セミナーin酪農学園」が本学にて開催され、本学の学生やとわの森三愛高校の生徒、教職員など、約280名が参加しました。
はじめに黒澤記念講堂においてセミナーが開催され、中頓別町で酪農業を営む村田克明氏が「酪農やってよかった」と題して講演を行いました。
村田氏は東京の大学院を修了後8年間の社会人生活を経て、33歳の時に酪農家を志して中標津町などで研修を行い、37歳で中頓別町に新規就農しました。就農から7年目の現在は、28ヘクタールの土地に乳牛55頭を放牧で飼育しています。
「就農の地に中頓別町を選んだのは、景色がすばらしいことと、就農にあたり農協や役場の方々がとても親身になってくれたからです。そういう方々の協力があったからこそ、酪農経営を実現できました。就農にかかった費用は約5,400万円で、2,000万円を行政機関からの補助金で賄い、3,400万円を借入しました。毎年500万円を返済しており、7年で完済できる見込みです。
酪農は、経験を積むことで技術の成長を実感でき、自分の子供たちに親の仕事を間近で見せられる魅力的な仕事です。良い場所に就農でき、順調に経営できている私は運が良かったと思います。みなさん、その運を呼び込むためには人との縁を大切にしてください。私は出会った大勢の人々に支えられ、ここまでやって来られました」
続いて、宗谷農業改良普及センターより、酪農に関わるさまざまな職業(酪農法人従業員や酪農ヘルパー、人工授精師、普及指導員など)についての概要説明が行われました。さらに、北海道農業協同組合中央会より、酪農ヘルパーの仕事内容について詳しく紹介されました。
午後からは、宗谷管内から集まった7市町村が中央館に個別相談会のブースを構えて就農や就職の相談に応じ、宗谷地域に興味を持った多くの学生が訪れました。