NEWS NO.28(2014年度)
獣医学群衛生・環境学分野が国際獣疫事務局(OIE)コラボレーテイングセンターに指定
2014年5月30日(金)に開催された国際獣疫事務局(OIE)国際委員会において、本学獣医学群獣医学類衛生・環境学分野(分野長:及川 伸教授)が、東京大学食の安全研究センターならびにシンガポール獣医公衆衛生センターとともに、OIE食品安全ジョイント・コラボレーティングセンターに指定されました。
OIEは1924年に28カ国の署名を得てフランスのパリで発足した世界の動物衛生の向上を目的とした政府間機関で、2013年5月現在178の国と地域が加盟しています。OIEの目的は以下の6つです。
1.世界で発生している動物疾病に関する情報を提供すること。2.獣医学的科学情報を収集、分析及び普及すること。
3.動物疾病の制圧及び根絶に向けて技術的支援及び助言を行うこと。
4.動物及び動物由来製品の国際貿易に関する衛生基準を策定すること。
5.各国獣医組織の法制度及び人的資源を向上させること。
6.動物由来の食品の安全性を確保し、科学に基づきアニマルウェルフェアを向上させること。
OIEコラボレーティングセンターは、これらの目的を遂行するために技術的支援を行う機関であり、わが国では5機関目(大学では東京大学食の安全研究センター、帯広畜産大学原虫病研究センターに次いで3機関目)の指定となります。
来る6月24日には、ベトナムで開催されるOIE加盟国拠点による畜産物の安全供給に関するアジア地域セミナーにおいて、本学獣医疫学蒔田准教授が本センターを代表して「畜産物の安全供給のためのリスク評価」と題したワークショップを開催します。今後、特にアジア地域のおける食品安全の向上に技術・研究面で貢献することが国際社会から期待されています。

コーディネーター:獣医疫学准教授 蒔田浩平