NEWS NO.70(2014年度)
第1回ナチュラルチーズ製造セミナーを実施
国内のミルク産業の一翼を担い、今後ますます生産量が増加すると期待される「ナチュラルチーズ」の未来の製造者・専門家を養成することを目的として、第1回ナチュラルチーズ製造セミナーが9月8日から10日までの3日間、乳製品製造学実験実習室を会場に開催されました。
今回初めて開催するこのセミナーは、 酪農学園ミルク産業推進会議の支援を受け、日ごろからナチュラルチーズに関心があり、卒業後にチーズ製造に何らかの形で関わりたいと真剣に考えている本学学生の中から10名を選考し、座学・製造講習を受講してもらうものです。
受講者は1日目に、「乳・ナチュラルチーズの基礎的理論」について、食と健康学類・乳製品製造学研究室の竹田保之教授、栃原孝志講師から終日講義を受けました。2日目の製造実習では、受講生は2班に分かれ、カマンベールチーズ製造班は本学実習室の倉内清隆技師から、ゴーダチーズ製造班は、今回の セミナー開催に多大なご協力を頂いた宮城県蔵王町の(一財)蔵王酪農センター工場推進グループ・サブマネージャーの長尾英次氏(本学卒業生特別講師)から、チーズ製造工程の手ほどきを受けました。
また、夕食時には、セミナーに関する意見交換会が開催され、参加者同士そして講師陣との交流が図られました。3日目には、昨日までの実習内容を振り返った後、修了試験があり、合格者には修了証が付与されました。
最後に、竹田教授から「ナチュラルチーズは生まれたばかりの子供と同じです。手をかけて育てることで、良い子供が育つように、チーズも手をかけて熟成することで大変おいしいものになります」と、セミナー修了後も数か月間、熟成・メンテナンス作業へ取り組むことへの激励のメッセージが受講生へ贈られ、セミナーの全課程が終了しました。