NEWS NO.102(2014年度)
GIS DAY in 北海道2014を開催
10月31日(金)、11月1日(土)の2日間、本学にてGIS DAY in 北海道2014が開催されました。
GISとは、地理情報システム(Geographic Information System)の略称で、GIS DAYは、このシステムに興味のある方や利用者が集まり、情報や意見を交換をするイベントです。1999年にアメリカで始まり、現在、世界各国や日本各地で開催されており、北海道では本学等が中心となって開催しています。
2005年から始まったGIS DAY in 北海道は、今年で10周年です。「GIS・リモートセンシング・GPSの『未来』を考えてみよう!」というテーマで、道内外から約300人が来場し、活発な意見・情報の交流が行われました。
10月31日は、国土地理院北海道地方測量部長の大塚義則氏、北海道大学大学院理学研究院高橋幸弘教授、本学の金子正美教授(環境共生学類 環境GIS研究室)、江別市消防署消防課救助1係の目黒茂樹氏が、データ、衛星技術、GISやGPSシステム、その利活用について講演しました。
大塚部長は、今後国土地理院等が整備を進める、基盤となる地図情報等が、GISの活用を下支えすると話しました。高橋教授は、重量50kg程度の超小型衛星「雷神Ⅱ」について解説し、これまでの衛星との組み合わせで、森林火災等がより的確に観測できるようになり、リモートセンシング技術がさらに生活を支えていくだろうと話しました。金子教授は、GISやGPS等の技術を実際に活用していくためには、人、情報等の交流と連携が重要であると話しました。目黒氏は、現場と技術をつないでいくためには、技術者と現場の歩み寄りが必要であると話しました。
展示エリアでは、企業の製品展示や農業分野での活用等のプレゼンテーションが行われました。超高解像度衛星や無人航空機による測量、オンラインでの地図の活用、市民の手による地図作成等、これから10年の鍵となる技術、活動が紹介されました。本学の農業環境情報サービスセンターは、無人航空機の農業への応用研究や、江別市消防署と共同で行っている防災分野での情報システムの紹介を行いました。会場では、本学の健土健民牛乳や軽食が無料配布され、最新の技術、知見をリラックスしながら知る場になりました。