NEWS NO.152(2014年度)
酪農学園大学男子寮(創世寮・北光寮)の閉寮式を開催
本学の男子寮「創世寮」と「北光寮」が今年3月末で閉じられ、新寮に移行するのを前に、2月6日(金)19時から黒澤記念講堂において、寮生、教職員など約200名が参加して閉寮式が行われました。
式はキリスト教の礼拝形式で進められ、讃美歌、マタイによる福音書20章1~16節朗読の後、藤井創宗教主任が「最後の者に心を懸ける」と題してメッセージを述べました。
「イエスは社会の最も弱いところにいる人のことを心に懸け、大切にしていました。後ろにいる人、取り残された人が切り捨てられる社会ではなく、苦労を共にして人と人が豊かに交わる世界を理想としていました。2つの寮が閉じられますが、一つの終わりは新しい始まりへの第一歩です。新しい寮では、後ろにいる者が先になり、先にいる者が後ろになって、共に生き、苦労を分かち合い、幸せを感じる共同体であってほしいと願っています」。
続いて、永幡肇学生部長が式辞を述べました。
「50年前、大学設立に合わせて創世寮が設置され、48年前に農家子弟の教育を目的とする短大第2コースの設立に合わせて北光寮が設置されました。当時、校舎はぼろでしたが、寮はしっかりしたものでなければならないというのが創設者たちの考えでした。半世紀にわたり、寮の友は胸に刻まれ、良き伝統が継承されてきました。新たに開設される希望寮に、学生の夢と農の心を持った良き民を育てる酪農学園の使命を託します。」
次に、仙北富志和学園長があいさつしました。
「私は酪農学園大学の1期生です。学生は何もないところに入学し、2年目にようやく創世寮ができました。北光寮は農家子弟である学生からの要望に応えて作られました。学校が貧しくても、まず寮を作って学生の生活を整えようと考えたこの学校は素晴らしいと思います。こうした経過を忘れないでください。希望寮という名前は、黒澤酉蔵翁が「希望は生命(いのち)である。希望がない人生は生けるしかばねであってあわれなる存在である。」と語ったところから取って命名しました。新しい気持ちで新しい伝統を作ってください。」
続いて、干場信司学長があいさつしました。
「二つの寮の学生が、誠意を持って新しい寮のルール作りに取り組んでいることに敬意を表します。一緒に心を合わせて閉寮式の準備や運営を行ったように、お互いのことを思いやる気持ちを持って、新しい寮の伝統を作ってください」
続いて、元創世寮寮長の前田拓也さんがあいさつしました。
「寮の生活は最高で、一生の財産です。皆さんも大学生の時間を大切にして、大いなる希望を持って生活してください。仲間との出会いが可能性を大きく広げてくれます。仲間を大切にしてください。新しい寮で、懐かしい思い出を感じることができるようになればいいと思っています。」
「寮の生活は刺激的で楽しく、寮生同士の深いつながりができました。大勢の寮OBにとっても寮は大切な場です。寮がなくなるのは残念ですが、新しい寮がみなさんの大切な場所となることを祈っています。」
その後、創世寮と北光寮から希望寮へと、大学から寮生と寮の関係者に記念品の贈呈が行われ、全員で酪農讃歌を合唱して式典が閉じられました。
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