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ヤンマー学生懸賞論文で本学の楠克太郎さんが優秀賞を受賞

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NEWS NO.157(2014年度)

ヤンマー学生懸賞論文で本学の楠克太郎さんが優秀賞を受賞

 

 ヤンマー株式会社が主催する「第25回ヤンマー学生懸賞論文・作文」に、本学循環農学類4年の楠克太郎さん(農村計画論研究室)が応募した論文「障がい者と共に創る農業~その条件と可能性~」が優秀賞を受賞しました。1月30日(金)にメルパルク東京で、受賞発表と表彰式が行われました。

 

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 このコンテストは、次代を担う若者たちに日本の農業の未来について大いに議論してもらおうと、1990年から実施されています。今回は「新しい農をクリエイトする」として、3つのテーマ「世界で戦える農業の実現に向けて」「やりがい・生きがいとしての農業に向けて」「資源循環型農業の実現に向けて」で募集されました。論文の部には、全国の27校から53編の応募があり、その中から13編が入賞しました。

 

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 楠さんは、農業の労働力不足に伴い、障がい者が労働力として注目されつつある状況に着目し、障がい者一人ひとりが個性を豊かに発揮し、さらに農業自体が魅力的な産業に変わっていくためには、何が必要かを考え、まとめました。まず、障がい者を数カ月から数十年に渡って受け入れている農家6件を訪れ、聞き取りと作業体験による調査を行いました。その結果、障がい者が活躍できる条件として必要なことは、「熱意ある福祉業界との密接な連携を作る」「障がい特性を見極め、一人ひとりに合った仕事と接し方をする」「仕事に慣れるまで根気よく指導し、障がい者が活躍できるように農作業を改良する」の3点であるという結論に達しました。また、障がい者を単なる労働力としてではなく、共に農業を発展させる大切なパートナーとして認識することが重要で、そうすることがそれぞれの農家の多様な発展につながっていると感じたそうです。

 

P1150563 「大学2年の夏に、近所のおじいさんのところに農業を学びに行き、そこで『社会貢献できる農家になりなさい』と言われたことをきっかけに、農家の障がい者の受け入れについて考え始めました。現地調査を重ねて、今は、障がい者を雇用することは、必ずしも社会貢献だけではないと思っています。調査した農家では、高い技術を持って懸命に働いている障がい者の方が大勢いました。その方々の力が、農作業の効率を向上させたり、仕事場の雰囲気を明るくするなどの効果をもたらしていました。

 卒業後は旭川に帰り、実家の農家で働く予定です。将来は、障がい者の方を夏季だけではなく通年で雇用できるように、冬季の野菜栽培も取り入れ、共に働ける農場を目指したいと思っています」と話しました。


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