NEWS NO.170(2014年度)
元野幌農場の肥育牛が良好な枝肉成績
フィールド教育研究センター肉畜生産ステーション肉牛農場(元野幌農場)では、3月3日(火)に黒毛和種の去勢肥育牛3頭を出荷し、すべての牛の枝肉が最高等級のA-5に格付けされました。
出荷した3頭は元野幌農場で生産され、肥育飼料費の低コスト化と自給飼料の活用による肥育技術の検討を目的とした研究の一環として肥育されました。穀物飼料給与量の低減を目的としてビール粕サイレージを作り、肥育用飼料に2割強を混ぜ、農場産の牧草を最後まで飽食給与して肥育しました。
今回の枝肉成績は、全肥育期間にわたる自家製ビール粕サイレージの給与と牧草飽食による肥育方法でも、良好な枝肉成績が得られる可能性を示しています。肉牛農場では、今後も研究を継続して、牧草飽食とビール粕サイレージ給与による肥育飼料費の低減に取り組むこととしています。
① 夢安晴24(福安照-平茂晴-平茂勝)
月齢29か月、枝肉重量449㎏、BMS 11、ロース芯64㎠、DG 0.85㎏
(注 BMS:脂肪交雑、DG:1日当たりの体重増加)
② 夢芳竜24(芳之国-勝安竜-安福165の9)
月齢28か月、枝肉重量526㎏、BMS 10、ロース芯64㎠、DG 0.95㎏
③ 夢忠晴24(金忠平-平茂晴-平茂勝)
月齢27か月、枝肉重量538㎏、BMS 10、ロース芯59㎠、DG 1.07㎏