NEWS NO.173(2014年度)
本学と北海道科学大学・短大との包括連携協定調印式
本学と北海道科学大学・北海道科学大学短期大学部は、教育・研究の連携を図るため包括協定を結びました。
3月16日、本学にて調印式が行われ、本学の干場信司学長と北海道科学大学・短期大学部の苫米地司学長が協定書に調印しました。
本協定は、相互の知見の理解と教育・研究に関して、学生教育の充実を図ることを目的にしています。具体的には、単位互換、特別講義、共同研究、既存施設の利用、学生・教職員の交流等について連携協力を推進していきます。
大学間での協定締結は、両大学ともに2校目で、北海道科学大学は校名変更後、初となります。
干場学長は、「工学系の大学と農業系の大学は、つながりがなさそうに見えますが、これまで、互いにいろいろなつながりを持ってきました。畜舎の建築設計基準の緩和に携わったときには、苫米地学長の雪の荷重に関する研究成果を使わせていただくなど、北海道工業大学(当時)に協力いただき、課題を解決することができました。そうしたつながりが、本日、協定という形で実を結びました。最近では、本学の食と健康学類の山口太一准教授が、北海道科学大学の寒地ヒューマンサポートシステム研究所と共同研究を行っています。包括連携協定の締結により、より広い現場に対する対応が可能になります。新たな化学反応による新たな発展に期待したい」と話しました。
苫米地学長は、「法人は、今から90年前の1924年(大正13年)に自動車学校からスタート。1953年(昭和28年)に北海道自動車短期大学を開設し、1967年(昭和43年)に北海道工業大学を開設。2014年に、北海道のナンバーワンの実学大学をめざして、「北海道科学大学」に名称を変更しました。本学の卒業生は、農業開発公社や農業機械の会社など農業分野でも就職しています。農業と建築は関わりがある。建築の基準や材料など建築の世界で当たり前のことが畜産の世界に浸透していないと感じます。建築からアプローチすることで、農家の悩みを解決できるのではないかと考えています。教員に、酪農学園大学と一緒にやってみたいことをアンケート調査したところ、保健医療や看護の分野で、まず動物をかわいがることを教えたいという意見などがありました。科学と農業が融合して大きな化学反応を起こすことを期待しています」と話しました。