NEWS NO.48(2015年度)
本学肉牛研究会が育てた黒毛和牛肉が、最高等級「A-5」に格付け
本学のサークル、肉牛研究会が育てて6月1日(月)に出荷した黒毛和種の2頭の枝肉が、最高等級A-5に格付けされました。出荷したのは「冬月(ふゆつき)」と「氷柱(つらら)」で、枝肉重量は冬月が538㎏、氷柱が545㎏、肉質等級のうち霜降り等級(B.M.S.)は、冬月がNo.11、氷柱が最高のNo.12でした。出荷した牛肉は、札幌市内や小樽市内などのドン・キホーテで販売されるほか、焼肉店でも提供される予定です。
冬月(ふゆつき)
氷柱(つらら)
肉牛研究会は現在53名の学生が所属し、黒毛和種や日本短角種、ヘレフォード種との交雑種など、繁殖牛6頭、哺育牛2頭、育成牛4頭、肥育牛3頭、そして馬1頭を肉牛研究会の牛舎で飼育しています。毎日朝7時と、授業が終わった16時30分より、学生たちが交代で牛の世話をしています。繁殖から肥育した牛の出荷までをすべて学生たちの手で行い、出荷した枝肉の一部は、毎年恒例の秋の出荷祭で、精肉や牛すじ煮込みとして本学内で販売されます。
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冬月の出荷 | 氷柱の出荷 |
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枝肉を観察 | 冬月の枝肉 | 氷柱の枝肉 |
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肉牛研究会牛舎 | 世話をする学生たち | 毎日1頭ごとに状態を記録 |
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大きく育った黒毛和種 | 世話をする学生たち | 馬のサクラ |
会長の海老沼友郎さん(循環農学類3年・写真左)は、「とてもうれしいし驚いています。育成から出荷までおよそ2年かかりますので、自分たちだけではなく、先輩たちの努力の積み重ねが実った結果です。2年前から独自の肥育マニュアルを作成して牛を管理し、毎日欠かさず掃除をして牛舎を清潔に保ち、1頭1頭を良く観察して、日々の状態や餌の給与量、残餌量を記録しています。何か異常を感じればすぐに学内の動物病院に相談できますし、これだけきめ細やかな個体管理ができるのは、学生が主体の研究会ならではだと思います。
子牛発育は良好で、市場出荷した子牛の評価も高くなってきました。今回出荷した牛は粗飼料を良く食べていて、血統的にも良い牛でした。能力の高い子牛をしっかりした管理体制で肥育したことが、今回の結果を生んだと思います。
肉牛研究会は、経理、エサの調整、繁殖、獣医師に診断を仰ぐかどうかの判断など、いわゆる畜産経営をすべて学生たちの手で行えるのが大きな魅力です。今年はやる気いっぱいの1年生が26人も入会して、さらに活気が増しています」と話しました。