NEWS NO.141(2015年度)
とわの森三愛高校生が大学で展示発表会を実施
本学附属とわの森三愛高校の普通科アドバンスコース1、2年生による国際理解に関する展示が、11月10日に、中央館2階の談話室で行われ、会場に入りきれないほどの大学生が訪れ、活発な交流が行われました。
展示は、7月に高校の学校祭で行われたもので、これらを見た環境共生学類の金子正美教授が「素晴らしい発表をぜひ、大学でも行ってほしい」とリクエストし実現しました。
アドバンスコースでは、2年次の10月に、6日間のベトナム研究旅行を実施しています。生徒らは6つのグループに分かれ、ベトナムの「生活面」、「医療」、「経済」、「教育」、「貧困問題」、「事前学習まとめ」を発表しました
。
金子教授は、「生徒たちが主体的に物事を考えている所が素晴らしい。アジア、アフリカ、アメリカの生活と環境の比較を言葉で説明できている。大学生も負けていられませんね」と生徒たちを絶賛しました。
同コースを担当する大光慎太郎教諭は、「良い取り組みをしていると、それを見てくれる人がいて、話は広がりを見せるものですね。生徒たちにとっては良い自信に、大学生にとっては良い学びのときになってくれたら、これほど嬉しいことはないです」と話しました。
●生活面(食文化・衣服・住居・道路)



小山知輝さんは、「先進国の例にアメリカ・イタリア、発展国をベトナム・インド、貧困国をマラウィ・ジンバブエとし、食文化や衣服・住居・道路についての比較をまとめました。ベトナムに行ったときに、日本との違いを強く感じのが生活環境でした。屋台での食事が安いので、朝ごはんも屋台で食べる事やノートが買えない子どもたちがたくさんいるということが印象に残りました。日本に住む僕らは恵まれていることを実感しました」と話しました。
●経済



芝まどかさんは、「説明を受けるだけでは頭に入らないので、クイズ型式で楽しみながら学ぶというのがコンセプトです。私たちも問題を作りながら楽しく学ぶことができました」と、聞く側の立場になって笑顔でクイズを盛り上げていました。
●医療



世界の流行っている病」と題し、ベトナム=呼吸器感染症、アメリカ=ライム病、マラウィ=マラリアの症状などの紹介のほか、3カ国の病院数、医師の人数、感染症患者の人数など紹介しました。
●教育



菅野侑里さん「教員を目指しているので、各国の教育制度に興味がありました。どの国にも教育制度はありますが、地方にいくと勉強に感心がなく、中退してしまうそうです。ベトナムに行ってみて驚いたのが、中退したのは勉強をしている生徒でした。勉強に感心を持つことが国の発展にもつながると思うので、とてももったいないと思いました」と熱心に話しました。
●貧困問題



佐藤大知さんは「ひとつのテーマを決めてみんなで調べました。いろいろな角度から絶対的貧困と相対的貧困を考えました」と話し、Qustion資源が多くても技術があまりない国は?など、問題を提示し留学生との英語での会話にチャレンジしました。
●事前学習まとめ



山本築さん「ベトナムのことを研修前に事前の調べていましたが、いざ現地に行ってみるとビルが建ち並ぶ都会の風景にびっくりしました。でも、地区によって貧困の差がありました。また、見学に行った児童養護施設では、ベトナム戦争でまかれた枯れ葉剤の後遺症を負った子どもたちを目の前にしてショックを受けました」と率直な感想を述べました。