NEWS NO.159(2015年度)
X’masフェアトレード展を開催
発展途上国の農村やスラムに住む人たちの自立を支援する「フェアトレード」(公正な貿易)を知ってもらおうと、貧困問題などに関心を持つ学生有志「レッツ☆フェアトレード」が12月10日と11日、本学中央館2階ロビーでX’masフェアトレード展を開きました。
レッツ☆フェアトレードは、当時地域環境学科の地域国際関係論研究室(指導:森川純教授)の学生が中心となって2007年に発足し、これまで取り組みを継続してきました。
今回の展示には、フェアトレード展の立ち上げ当初にも関わっていた、地域環境学科2010年卒業生の木村駿介さんを迎え、国際理解について意見交換を行いました。
木村さんは、学生時代から多文化共生や社会的少数者に興味を持ち、宗谷岬〜ツイシカリ(樺太アイヌの強制移住ルート)までの約400km1ヶ月の多民族によるピースウォークに参加したことがきっかけで、アイヌの妻と出会い学生結婚しました。現在は、旭川市神居町で焼き菓子、薫製、藍染め、アイヌ工芸、木彫りのお店「esnaetor」(エシナエトロ)を経営しています。木村さんは、マスコバ糖やクーベルチュールチョコレート(カカオ77% コートジボワール産)を使ったガトーショコラのほか、ローストしてから薫製したチーズやナッツなどの製造から販売(行商)を行っています。
「学生の頃は、フェアトレードについて少し偽善的なものを感じていたかもしれません。しかし、偽善では物は売れません。本当に良い物だから選んでもらえるのだと今はそう思っています。行商するとお客さんからアドバイスがたくさん聞けるのでそれを生かして、より良い物を作っていきたいです」と話しました。