NEWS NO.116(2013年度)
80周年記念公開講座 「乳牛の繁殖技術と栄養管理」を開催
エクステンションセンター生涯学習課は、11月11日、熊本県熊本市のらくのうマザーズで「第46回酪農公開講座-乳牛の繁殖技術と栄養管理」を開催し、102名の参加がありました。同講座は、大学の教育・研究の成果を実際の酪農経営に役立ててもらうことを目的として、毎年、道内外で開催しており、熊本県での開催は1998年以来15年ぶりとなりました。


開会にあたり、主催者を代表し干場信司学長は「酪農学園創立者である黒沢酉蔵が提唱した健土健民は、土が健康であって、初めて人も健康になることができるとの意味ですが、まさしく生活者と社会の健康を創造する総合酪農組織であるらくのうマザーズの考え方とつながるものです」と挨拶しました。また、開催地代表として、らくのうマザーズ新見浩代表理事常務は「昨今の厳しい酪農情勢を乗り切るため、この講座が明るい指針となり、後継者確保の一助となるよう期待するとともに、酪農にかかわるすべての人々が手を携えながら進んでいくことが「新時代の酪農」に求められていると思います」と挨拶されました。
講演内容については地元からの要請を受け、講演1では農食環境学群堂地修教授が「乳牛における繁殖成績低下の原因と対策」、講演2では農食環境学群中辻浩喜教授が「高泌乳牛管理の注意点とその栄養について」という二題を用意し、具体的事例に基づく講演が行われました。その後の堂地修教授を座長としたパネルディスカッションでも専門的な質疑応答が活発に行われました。また、終了後に回収したアンケートでも、「研究データをもとに、具体的な事例をあげていただいた講演で、わかりやすかった」「非常に内容の濃い講義で、体系的に知る事が出来てよかった」などの意見が多く寄せられ、「酪農公開講座」開催の意義を改めて感じることができ、「第46回酪農公開講座」は無事終了しました。