NEWS NO.89(2016年度)
Dear RGU ~青年海外協力隊 マレーシア報告Ⅳ
こんにちは。コタキナバルより西村です。
第四弾になる今回は実施しているボランティア活動について報告いたします。第二弾の報告でお伝えしたKinabalu Ecolinc Projectですが、これまでにこのプロジェクトで私は4つの村でのワークショップを同僚と共に実施してきました。ブンドゥトゥハン村(Kampung Bundu Tuhan)とキアウタブリ村(Kampung Kiau Taburi)では村内に生える竹を有効利用する為の手工芸品製作に関するワークショップを実施しました。外部より講師を依頼し、伝統的な帽子、フォトフレームを中心にそれぞれ2日間に渡り大勢で楽しく実施することができました。実際に私も参加者に混じりながら「あーでもない、こーでもない」と話をしながら製作しました。村の人達は要領を得るのが早い一方で、私は彼らの何倍も時間がかかり、結果的に2日間かけてもフォトフレームを完成させることができませんでした・・・(苦笑)。この様に村の人々との交流を通して、伝統的な生活や文化についても体験しています。

サバ州全域及びキナバル公園とクロッカー山脈公園

エコリンクプロジェクト内の村の位置
また、ワサイ村(Kampung Wasai)とティオングシンポドン村(Kampung Tiong Simpodon)では村の土地のより良い利用方法を検討する為のワークショップを実施してきました。ワークショップでは、村の人々はどの様に自分達の土地を利用しているのか、どこに畑や川や滝があるのかを衛星写真を用いながら再確認し、ディスカッションしました。同時に親と共に来ている多くの子供達へも環境啓発を実施しました。3Dマップの模型を使いながら、村が模型のどこに位置しているのか、村の自然環境はどうなのか、どんな野生動物がいるのか、など、子供達が楽しみながら理解できるように工夫をして行いました。

キナバル山周辺の3Dマップ模型
最後に上記した3Dマップの模型を自分達で作りたいと同僚から私にリクエストがありました。エコリンクプロジェクトが開始される前に事前調査という意味合いで、あるプロジェクトが行われていたそうです。その時にキナバル公園近辺の3Dマップの模型が作られたと同僚から聞いています。当時はコンサルタントが中心となって作成したため、キナバル公園の同僚たちは作り方のほんの一部しか把握していないということでした。しかし、彼ら同僚達は等高線を引いた地図があれば段ボールを切り貼りしながら作った経験があるということを熱く語ってくれました。残念ながら私は3Dマップ模型を一から作製した経験が今までにありません。しかし、標高データを用いて等高線を引き、地図を作った経験はあります。私が出来ないことは同僚が補い、同僚ができないことは私が補う。まさに協働作業です。現在使っているパソコンやプリンター等あるものを利用すれば、段ボールを購入する以外の予算は必要なく、低額で3Dマップ模型が作成可能だと考えています。今までに衛星画像に触れた事がない村の人々や子供達にとって、平面の地図より3Dの模型を用いる方がより馴染みやすく、理解の促進につながるのではないかと考えています。これから同僚の皆さんとゆっくりと時間をかけて作成していきたいと思います。
それでは皆さんJumpa lagi!!!(またね!!!)

ワークショップ前の集合写真

竹の皮を剥ぐ体験

竹を使った伝統的な帽子

帽子の作成

フォトフレーム作成中

土地利用に関するディスカッション

子供達への教育

子供達と同僚

成果品のプレゼンテーション

講師による参加証の授与

GISソフトの講習1

GISソフトの講習2
■第1弾報告→http://www.rakuno.ac.jp/article-42745.html
■第2弾報告→http://www.rakuno.ac.jp/article-45947.html
■第3弾報告→http://www.rakuno.ac.jp/article-46324.html