NEWS NO.35 (2017年度)
RGU生物図鑑【ハリエンジュ(針槐)別名ニセアカシア】
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学名:Robinia pseudoacacia 英名:Locust tree マメ科(Fabaceae)ハリエンジュ属(Robinia)
【ハリエンジュ(ニセアカシア)あれこれ】
- 一般的にはニセアカシアとも呼ばれています。樹高20mほどに育ち、街路樹や公園の植木としてよく植えられています。マメ科で根に根粒菌をもつため、どのような荒地でもよく育ちます。
- 本来のアカシア(マメ科アカシア属 Acacia)と区別するために、ニセアカシアと呼ぶようになりました。
- アカシアは“神の木”として珍重されてきました。バビロニアでは生命力を象徴する木として、古代エジプトでは女神ネイトに捧げられた木として伝えられています。旧約聖書に登場する「契約の箱(十戒を刻んだ石板を収納)」はアカシアの樹だといわれています。
- ラテン語pseudoは「よく似た・偽り・仮性の」の意味があり、acaciaは「アカシア」の意味です。
- このハリエンジュは1873年に北米より導入されましたが、日本各地で野生化しています。河川敷などで群落を形成するため、在来種の植生に大きく影響を与えており、今日「要注意外来種」に指定されています。
- 樹皮は灰褐色で縦に大きく裂けます。幹や枝の基部の托葉が1対の鋭い棘となります。
- 雌雄同株で両性花、虫媒花です。道央地域では、6月中~下旬に枝の脇に総状花序を垂らし、藤の花のように真白色の小花をたくさん咲かせます。
- 蜜源として貴重で、開花しますと甘い香りを放ちます。その香りにつられてミツバチやハナバチなど多くの虫たちが訪花し、盛んに吸密する姿を見かけることができます。
- 小花を摘み取り、口に含みますとほんのりと甘味を味わうことができます。小花を取り、花穂ごと『天ぷら』にして食することもできます。
- 蜜源として利用される植物はトチノキ、レンゲ、アブラナ、クローバー、クリ、サクラ類などの花があります。ハリエンジュの花は蜜質も上質で、良質な蜂蜜は『アカシアの蜂蜜』だとされています。蜜源としてハリエンジュを残すか、在来種を脅かす存在なので除去すべきかが問題になっています。
- 木材は腐りにくく、丈夫な性質から『頼られる人』や果実や葉、樹皮に毒成分が含まれることから『死に勝る愛情』という花言葉が付けられています。他の花言葉としては『慕情』『親睦』『友情』『優雅』があります。
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ハリエンジュ開花はじめ
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中央館から見たハリエンジュ