NEWS NO.52(2013年度)
~復興卵で第1号の雌牛が誕生~
本学が昨年7月に、東日本大震災で牛舎や乳牛をほとんど喪失する甚大な被害を受けた宮城県農業高校へ、復興支援のため無償提供した乳牛受精卵から第1号の雌牛が7月11日に誕生しました。
この乳牛受精卵の無償提供は、同高校より本学に進学した在学生から母校の復興のための受精卵提供が受けられないかとの相談があり、本学循環農学類の高橋茂教授(家畜改良学研究室)が橋渡しの役目を引き受け、北海道乳牛改良協議会を通じて、道内酪農家をはじめジェネテイクス北海道の多大な協力を得て行ったものです。
受精卵は、道内の酪農家から集め、2012年7月6日32卵、2013年1月22日30卵、2013年6月15日30卵と3回に渡り送って移植したところ、今回の雌牛誕生となりました。
生まれた雌牛の祖母牛「レスポアール レーガンスター ハーゲン」は、(EX93)2006.2007北海道ホルスタインナショナルショウで、2年連続グランドチャンピオンに輝いた日本を代表するショーカウであることから、この雌牛は2015年開催予定の全日本ホルスタイン共進会(北海道開催)に出品できる可能性もあると期待を集めています。
写真提供:宮城県農業高校 渥美教諭