NEWS NO.97(2014年度)
大学の「知」を生かし、まちづくりや身近な問題の学習機会として、江別市と江別市教育委員会が主催となり、市内4大学が共同企画という形で連携した「2014ふるさと江別塾」が、10月25日(土)本学で開講されました。この「ふるさと江別塾」は今年で15回目となり、近郊の一般市民の方々52名が受講しました。 1時限目:9:30~11:00「地域産業と自然環境の共生」 講師:農食環境学群 准教授 吉田 磨(環境地球化学研究室) 吉田准教授は、「生態系に今までと違う現象が現れた時、複数の要因が重なりあって発生しており、地域全体で考えていかなければならない。そのために山から海までの流域全体を対象にモニタリングしている」と話し、洞爺湖、浜頓別、宮島沼といった実践的なフィールドにおける教育研究活動の内容を話されました。また、急速に進む地球温暖化と生態系保全の問題にも触れ、地域の自然と産業の共生、地球環境と人間の共生という調和の考えを示し、生育域を守る重要性を訴え、講座は終了しました。 2時限目11:10~12:40「江別地区の産業遺産について」 講師:農食環境学群 教授 山田大隆(教職センター理科教育研究室) 山田教授は、「江別地区は、古くは石狩川河川交通史(川宿と屯田兵村)、次に町村農場と酪農学園大学による酪農業、最後にレンガ製造業と多様な産業を発生、発展させた北海道の代表的産業特区として都市形成し、現在も多くの貴重な産業遺産を残している」と、江別市れんがガイドマップを使い、代表的産業遺産の果たした役割と活用について解説していきました。まだ未活用の遺産もあり、今後の活用(町興し)への展望を語り、講義は終了しました。 酪農学園大学エクステンションセンターより(2014.10.31)