NEWS NO.96(2014年度)
洞爺湖有珠山ジオパークの「ジオピザ」を本学で製作・販売
10月30日(木)、酪農学園生協前において、食物利用学研究室(循環農学類 筒井静子准教授)の学生たちが自ら作った「ジオピザ」を販売。14時の販売開始直後から長い列ができ、予定を上回る120枚を完売しました。
本学は洞爺湖町と地域連携協定を結んでおり、その一環として、洞爺湖有珠山ジオパーク内のジオの恵み食材を生かしたピザやホットサンドを普及させる「ピザ&ホットサンドプロジェクト」に協力しています。このプロジェクトは、洞爺湖有珠山ジオパークを構成する伊達市、豊浦町、壮瞥町、洞爺湖町の1市3町が取り組んでいる活動で、今回、本学で販売したピザは、洞爺湖町オリジナルバージョンピザの試作品です。
提供したピザは、洞爺湖町が指定する食材(6品目)を出来るだけ活用するように考えた、海鮮とトマトソースの2種類です。ピザ生地には、洞爺湖町産の小麦「きたもえ」に、同町の財田(たからだ)地区で収穫された、甘みと独特の粘りが特徴のブランド米「財田米」を、食感を楽しめるように米飯のまま混ぜ込みました。海鮮ピザには、洞爺湖町産のホタテ、水タコ、長いもと長ねぎをトッピングし、ソースには江別市産のブロッコリーペーストと酪農学園大学のクリームチーズを使用。トマトソースのピザには、洞爺湖町産のトマトで作った特製ソース、同町産のじゃがいもと玉ねぎ、江別市トンデンファームのベーコンを使用しました。
焼き上げには、有珠山の溶岩プレートを組み込んだ特製のピザ釜をジオパークから借り受けて使い、高温で焼き上げた本格的な石窯ピザを焼きたてで提供しました。
ピザを製作した前田拓也さん(4年)と木戸口清香さん(4年)は、「洞爺湖町からお米を使ったピザを作りたいという要望を受けて、工夫して生地に混ぜ込みました。もちもち感を生かすために米飯のままにして使い、混合割合をどのくらいにするか、何度も試作を繰り返しました。最初はピザ生地170gのうち最大で70%を米飯にしてみましたが、最終的には35%が最適という結論にたどりつきました。完成まで、ゼミ生たちにずいぶん協力してもらいました」と話しました。2人は3時間以上にわたり、ピザを焼き続けました。
食べた人たちからは、「生地のカリカリした食感がいい」「具だくさんの海鮮で、長いもの歯ごたえがいい」「トマトソースが市販のものとは違って、コクがあるのにしつこくない」など、大好評でした。
指導した筒井准教授は、「洞爺湖町から使用する具材についていろいろなリクエストを受けて、それを生かすピザを作るために知恵を絞りました。洞爺湖町産と江別市産の食材をうまくコラボレーションした良いピザができたと思います。来年2月には、同様の催しを洞爺湖町で実施することを計画しています。この試みが、ジオパークのシンボルメニューとしてピザ&ホットサンドが定着するきっかけになることを期待しています」と話しました。