インドネシアの生物学研究者カルチカさんが論文博士号を取得
独法)日本学術振興会の「論文博士号取得希望者に対する支援事業」(略称:RONPAKU 事業)により、インドネシア科学院生物科学研究所所属の研究者であるKartika Dewai(カルチカ・デゥイ)さんが、2013年から2015年の3年間に、本学獣医学群獣医学類感染・病理学分野(獣医寄生虫病学ユニット)の浅川満彦教授の指導の下、インドネシア産ネズミ類の寄生虫に関するデータを論文にまとめ、本学の博士(獣医学)の学位を取得しました。9月17日に学位記授与式が行われ、竹花一成学長から学位記が授与されました。
9月10日に行われた学位論文発表会でカルチカさんは、「インドネシア産ネズミ類(齧歯目:ネズミ科)に寄生する線虫類の分類および種構成に関する研究一特に、蟯虫類Syphacia属とその動物地理」を発表しました。
竹花一成学長は祝辞の中で、「研究を続けていくことは大変な作業だったと思いますが、たくさん努力されて、これまでの成果をあげられました。今後も本学で築いた関係を生かし、ますます研究に励んで、世界のために役立てていってほしいと願っています」と述べました。
カルチカさんは、「今後も研究を続け、野生動物の寄生線虫の研究をもっと追求していきたいです」と今後の目標を語りました。
指導にあたった浅川満彦教授は、「カルチカさんの努力に敬意を表したい。今後も大学と深く関わり、互いに協力しあう関係でありたい」と話しました。