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2015年度秋期キリスト教教育強調週間を開催

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NEWS NO.124(2015年度)

2015年度秋期キリスト教教育強調週間を開催

 

 秋期キリスト教教育強調週間の学校礼拝が、10月27日(火)、黒澤記念講堂にて行われました。

 今回は、講師に野幌教会会員である太田結子氏をお迎えして、「みどりのゆび~地の塩~」と題して語っていただきました。

 

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 太田氏は滋賀県に生まれ、4歳のときに、牧師であった父親の赴任先であるフィリピンのマニラに移住し、そこで太平洋戦争を体験しました。父親の戦死など数々の苦難を経て1945年11月に帰国送還されたのち、看護師となり、国内外各地の病院や福祉施設で勤務しました。現在は、野幌教会で信仰生活を送りながら、ネグロスキャンペーン北海道、アムネスティ北広島グループをはじめ、多くの平和活動に携わっています。

 

 「みどりのゆび」とは、1957年にフランスの作家が発表した反戦童話です。物語の主人公の少年は、世界中のどんな場所にも花を咲かせることができる、不思議な指を持ち、その力で自分の住む町を平和へと導きます。太田氏はその内容を紹介し、自身の平和への思いを語りました。

 「主人公のチトは、町中の銃や弾丸からも花を咲かせました。武器商人である彼の父親は、それを見て、兵器工場を花を作る工場に変えて、武器はなくなり戦争が終わりました。しかし、現実の世界では大量の武器が製造されています。日本は憲法第9条を保持していますが、武器の部品を他国に売っており、経団連は、武器輸出の推進を提言しているそうです。平和な風景の裏ではそういうことが行われ、私たち自身が戦争に加担しているのです。

 1941年、マニラにいるときアメリカ軍が押し寄せてきて、私たちはルソン島まで逃げました。食べるものがなくなり、草を食べ、飢えてやせ細りながら、動けなくなった人、亡くなった人を大勢目にしました。逃避行の最中は、苦しんで助けを求める人々に対して、私は見て見ぬふりをしました。戦争は、人を人でなくします。戦後70年がたちましたが、地球上には戦争が絶えたことがありません。なぜなのか、それは人間の本性にも関わる課題なのかもしれません。聖書には、『剣を打ち直して鋤(すき)とし、槍(やり)を打ち直して鎌とする』という言葉があります。どうすればそれができるのか、私たちに与えられた課題です。

 平和を待ち望み、喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣く、そういう私でありたいと思っています。毎朝、今日与えられた命をどう使えばいよいのかを示してくださいと、神に祈っています」。

 

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