エキゾチック・アニマルの診療事情を学ぶ 獣医学群学生を対象にしたセミナー開催
12月2日(水)、就職部主催で獣医学群の浅川満彦教授による「動物病院経営上の差別化戦術としての
エキゾチック・アニマル診療」と題した獣医学群(獣医学類、獣医保健看護学類)学生を対象のセミナーが
開催され、18:00からの開催にもかかわらず全学年にわたって約50名が熱心に受講しました。
(講演する 浅川 満彦 先生)
同教授によると、エキゾチック・アニマルとは、典型的な伴侶動物である
イヌ・ネコおよびお家畜以外のほ乳類、そして、養鶏・特用家禽
(ニワトリ、ウズラ、ダチョウ、エミューなど)以外の鳥類、
爬虫類及び両生類を指すといいます。
飼育種の多様化により、1990年代から飼育されるようになり、
最近はさらに急増しているとのことです。
国内の伴侶動物対象の診療施設は約11,000件余り(農水省調べ)ですが、
エキゾチック・アニマルの診療が可能な病院は全体の約1%で、
東京、横浜、名古屋、大阪、博多などに集中しているといいます。
今回のセミナーは、こういった状況のなか、獣医学群学生の卒業後の進路を
選択していくための情報を提供するといった目的で開催されました。
浅川教授が11月、栃木県宇都宮市内でエキゾチック・アニマルを診療科目としている
3箇所の動物病院を実際に訪問し、各病院の診療状況を取材してその特徴を報告したものです。
訪問した動物病院には、本学出身の獣医師も活躍しているとのことでした。
最後に浅川教授からはエキゾチック・アニマルの分野に進むことを考えている学生の卒業前の準備として、
①多様な動物の生物学・獣医学について独習を心がけること、
②適切な動物病院を選択し最低1週間実習すること、
③多様な動物を扱った研究課題を持つことなどが重要であると話されました。