NEWS NO.10(2016年度)
Dear RGU ~青年海外協力隊 ボリビア報告Ⅱ
こんにちは。細川知世(環境共生学類 環境GIS2015年3月卒)です。
ボリビアに来て10カ月が経ちました。本当にあっという間に時間が過ぎていきます。
北海道はもうすぐ春を迎えるころでしょうか。私の任地バジェグランデでは、もうすぐ冬を迎えるところです。朝晩とても冷え込み、家には暖房もないためとても寒いです。
今日は、バジェグランデにあるコンポストセンターとリサイクルセンターについてご紹介したいと思います。
バジェグランデには、JICAを始め日本大使館や日本のNGOによる支援が多く入っています。東日本大震災があった際には、大使館主催で津波や地震についての写真展もあり、今年の3月11日にも今日はTSUNAMIの日だね。と同僚から言われたほど日本に関しての関心の高い街でもあります。現在もNGO DIFARという団体が市役所で廃棄物に関するプロジェクトを行っています。
私の所属するバジェグランデ市役所廃棄物課のメインの仕事は、ごみの分別回収、家庭からでる生ごみの堆肥化です。その拠点となっているのが、写真1のコンポストセンターです。これはJICAの草の根技術協力により建設されたコンポストセンターです。家庭から回収した生ごみをここに集め堆肥化しています。
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写真1 コンポストセンター | 写真2 家庭の生ごみから作られた堆肥 |
堆肥の技術は、バジェグランデにもとからあったものと日本から学んできたものと組み合わせてどれが一番バジェグランデに適しているのかを実験しているようです。
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写真3 リサイクルセンターで同僚と |
リサイクルセンターでは、集められた段ボールや紙類とペットボトルや缶などの分別の最終チェックを行っています。紙についているテープやホッチキスをはずしたり、ペットボトルを足でつぶして圧縮したりする作業を毎日行っています。それらを、5時間かけてトラックで大きな都市へと売りに行きます。
赴任した当初は、堆肥の専門家のように扱われて大変な毎日でしたが、最近では同僚と一緒に堆肥作りを行ったり、時間があいたときには、分別の最終チェックのお手伝いをしています。日本で習慣的に行ってきたゴミの分別も、ボリビアに来て集める側の立場になってみて色々なことに気付かされる毎日です。分別回収が円滑に進むように、環境教育の活動についても、少しずつ進めていきたいと思っています。
2016.4.6現在