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Channel: 在校生の方へ –酪農学園大学 | 獣医学群・農食環境学群
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つなげ!酪農大OB・OGリポートvol.3~活躍する卒業生を追いかけました~

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NEWS NO.87(2016年度)
つなげ!酪農大OB・OGリポートvol.2
~活躍する卒業生を追いかけました~

北海道の広大な森林に、
野生鳥獣保護管理の道筋をつける。

職業 森林行政 北海道釧路総合振興局 森林室 森林整備課 森林整備係 篠原 由佳さん 生命環境学科(現・農食環境学群 環境共生学類)2012年卒業

職業 森林行政 篠原 由佳さん

北海道釧路総合振興局 森林室 森林整備課 森林整備係
生命環境学科2012年卒業
(現・農食環境学群 環境共生学類)



「森林行政の仕組みを知るために」
小さい頃から動物に関わる仕事に就きたいと思い続けてきた篠原さんは、野生動物が生息する森林を舞台に働く森林行政の公務員を職業に選択しました。野生動物の管理をするためには行政の仕組みを理解することが必要と思ったからです。現在は大学で学んだことを活かし、エゾシカ捕獲事業としてモバイルカリングの設計・監督業務を担当しています。「モバイルカリングは効率的にシカを捕獲する方法の1つで、私が所属する釧路総合振興局森林室で研究機関と連携しながら始まりました。大学での研究も含めると職場の中で誰よりも長く携わっているので、成果が得られた時はとてもやりがいを感じます」と篠原さん。農林業被害をはじめ、増えすぎたエゾシカは深刻な問題を引き起こしています。エゾシカが生息する森林の管理は、森林だけではなくエゾシカの個体数管理にも目を向けなければいけないと篠原さんは考えています。


「研究室で大学を決めました」
篠原さんは、大学を選ぶ際、野生動物保護管理を研究したいと決めていたと言います。日本では数えるほどしかこの分野の研究室はなく、酪農学園大学にあると聞いて、高校3年生の時に、野生動物保護管理学研究室の吉田剛司教授を訪ねました。アポイントメントを取らずに押しかけたにも係わらず、吉田教授は3時間も話をしてくれたそうです。「自分のやりたいことと先生の考え方が一致しました」と言う篠原さん。入学後は一年次から研究室に出入りし、教授から熱心に話を聞いたり、先輩方の調査・研究の手伝いをしたりしていました。


「将来は野生鳥獣対策のスペシャリストに」
「酪農学園大学では、教授の方々が親身に接してくださり、何にでもチャレンジできました。大学内のエゾリスの生態調査を行い、構内にエゾリスの交通事故を防ぐ注意標識を設置できたことが一番の思い出です」、そう語る篠原さんは、野生動物が生息する環境が身近に広がっているので、実習や演習をすぐに現場で実践できることが酪農学園大学の大きな魅力と言います。大学で培った学びは、今の職場で最大限に活かされています。「これからも経験とスキルを積み重ねて、北海道職員の中で野生鳥獣対策といえば私の名前が挙げられるようになりたい」とまっすぐな想いを持つ篠原さんは、今日も第一線で働いています。

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