NEWS NO.91(2016年度)
RGU植物図鑑~ヤマグワ(山桑・柘)
学 名:Moraceae bombycis 英名:mulberry tree
クワ科(Moraceae) クワ属(Morus)
7月27日、研修館東側の中庭に2本のヤマグワが生育していました。今、紅紫色~黒紫色のとても甘い果実をつけています。ヤマグワの実は、液質の花被に包まれたイチゴ状の集合果をつくります。花被は成熟すると黒紫色になり、今が旬の甘く美味しい果実がついてます。

ヤマグアの実
【ヤマグワのあれこれ】
- 山地に自生する落葉高木で、耐陰性に富み、キャンパス内の至る所に生育しています。
- 山に生えている桑であるところからヤマグワと呼ばれ、「クワ」は「カイコの食う葉」からきています。
- カイコガの食草にシマグワ(島桑)があり、ヤマグワ(山桑)と区別しています。
- 花言葉:「知恵」、「彼女の全てが好き」の謂れがあります。
- 葉は広卵形で互生し、葉柄は2~5cm、縁はやや粗い不揃いな鋸歯があります。
- 葉の変異が大きく切れ込みのないものから、1つ、2つなどいろんな形態があります。
- 茶の代用品として「桑の葉茶」が飲まれることや若く柔らかい葉は天ぷらにもなります。
- 桑の実はマルベリーと呼ばれ、果実酒の原料やジャムとして活用されています。
- 桑実は甘く美味で、アントシアニンをはじめとするポリフェノールを多く含みます。
- 果実につくキノコにはキツネノヤリタケやキツネノワンおよびクワ菌核病があります。
- 果実は野鳥や動物の餌となり、動物を種子散布者として利用する強かさがあります。

ヤマグワの樹皮

ヤマグワの枝葉

ヤマグワの葉

ヤマグワの実