NEWS NO.90(2016年度)
RGU植物図鑑~『クサウラベニタケ』(臭裏紅茸)
Entoloma rhodopolium
( Entoloma → ギ語で巻いた縁を持つ の意 rhodopolium → バラ灰色の の意 )

クサウラベニタケ
【クサウラベニタケあれこれ】
- イッポンシメジ科(Entolomataceae)イッポンシメジ属(Entoloma)に分類され、食中毒例の多いキノコとして知られています。
- 食用のハタケシメジと間違えますが、成菌時のクサウラベニタケはヒダの部分がピンク色を呈しますので、ヒダがピンク色のキノコには注意しましょう。
- 幼菌時は釣鐘形だが、成菌時には平ら形になります。傘の縁はいくぶん波打ちます。
- 傘の色は薄い灰色~薄い灰褐色で、乾燥時は絹糸状の光沢がありますし、湿潤時は灰色っぽく地味な色合いで美味しそうなキノコに見えます。
- ヒダは密で成菌は淡紅色で、ヒダ全体が薄くピンク色を呈します。これは胞子がピンク色で、紙に落とした胞子紋で見分ける大切な特徴となってきます。
- 柄は白色、中空で脆く容易につぶれやすいですし、縦に細いスジがあります。
- 広葉樹林の林床に単生~束生で発生します。
- 苦味はなくウラベニホテイシメジと間違えやすく、中毒すると嘔吐、腹痛、下痢などの症状が起きます。
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クサウラベニタケ
クサウラベニタケ
クサウラベニタケ
クサウラベニタケ