NEWS NO.90(2016年度)
RGU植物図鑑~『ニオイコベニタケ』(匂小紅茸)
Russula bella Hongo
( Russula → 赤い色 の意 bella → 美しい の意 )

ニオイコベニタケ
【ニオイコベニタケあれこれ】
- 8月4日、緑音館と清温寮の間にある雑木林の路傍に、小形で鮮紅色のキノコが散生していました。
- ベニタケ科(Russulaceae)ベニタケ属(Russula)ドクベニタケ節に分類されます。
- ベニタケ科は質が脆く、つばやつぼはありません。ベニタケ属は傷をつけても乳液はだしません。
- 林内の地上に生え、樹木の細根に菌糸を侵入させ、共生関係を形成します。(外生菌根菌)
- 子実体は42×40×9-8mm、37×24×8-6mmの小形菌です。
- 傘の表面は鮮紅色で、中央部が濃い紅赤色で周辺は淡色になるまだら状になり、雨にあたると色あせます。
- 幼菌の傘表面は湿時粘性があり、粉っぽく、クワガタムシのような甲虫の臭いがします。
- ヒダは白色で、密で直生します。
- 柄は白症で、一部淡く紅色を帯びます。中実で、下方に細まり微粉状で縦条線があり、基部末端は尖っています。
- ベニタケ科のキノコは多種多様で同定は困難を極めます。身近な公園や街路樹の下でも多様な種類が発生しますので、観察対象のキノコのひとつにしたいものです。
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ニオイコベニタケ
ニオイコベニタケ
ニオイコベニタケ