NEWS NO.155(2015年度)
「世界展開力強化事業」タイ・カセサート大学(第2班)が研修終了
本学、北海道大学、東京大学の3大学は、文部科学省の大学の世界展開力強化事業(AIMSプログラム)に採択され、タイのカセサート大学と単位互換をともなう獣医学部学生の交換留学(臨床研修)を行っています。この取組の目的は、タイではASEAN諸国のリーダーとなる獣医師を、日本ではアジアの状況を把握し世界的な視野で活躍できる獣医師を育成することです。
本学と北海道大学は、9月よりカセサート大学から20名の留学生を受け入れ、10名ずつの2グループが両大学で6週間ずつ、合計12週間の研修を行いました。このたび、北海道大学での研修ののち、本学での研修を修了した10名の閉講式が、11月26日(木)に行われました。
はじめに、竹花一成学長が、「みなさんを酪農学園大学にお迎えすることができたのは、大きな喜びです。この6週間を楽しむと同時に、多くのことを学び、経験してくれたものと思います。ぜひ、この経験を周りの人たちと共有し、意味あるものにしてください。今後もここで得た友情が続くことを願うと同時に、みなさんの幸運をお祈りしています。また、いつでも酪農学園大学に遊びに来てください」とあいさつしました。
カセサート大学のアスース・サングアンキアト講師は、「カセサート大学の教職員を代表して、酪農学園大学に、この事業の受入をしてくださったことへの感謝を申し上げます。3カ月という短い期間では、日本という国をじっくり見ることはできなかったかもしれません。しかし、この事業に参加することで、新たな学びと知識の共有という貴重な思い出を持ち帰ることができます。ありがとうございました」と述べました。
萩原克郎教授(獣医学類・獣医ウイルス学ユニット)は研修を総括して、「6週間の日程の中で、最初の2週間は、公衆衛生関連プログラムということで2回のバスツアーを含む公衆衛生の様々な授業を行いました。今年度は、GISもプログラムに取り入れたというのが大きな特徴です。その後、病院での実習が始まり、生産動物と伴侶動物のグループに別れて、それぞれ2週間の実習を行いました」と、スライドを交えて説明しました。
続いて、カセサート大学の研修生が、研修成果をスライドショーを用いて発表しました。
続いて、チューターとして研修生へ助言や補佐を行った5名の本学学生があいさつをしました。中嶌優さん(獣医学類5年)は、「私たちと一緒に過ごしてくれて、ありがとうございました。私はあまり英語が得意ではありませんが、みなさんと一緒に話をするのはとても楽しい時間でした。本当にありがとうございました。また会いましょう」と話しました。
最後に修了証の授与が行われ、全員で記念撮影をして閉講式は終了しました。