エクステンションセンター生涯学習課主催の「獣医の卵たちによる勉強会」が、12月5日(土)、6日(日)の2日間、研修館で開催されました。受講者は、5日が38名、6日が37名で、小学生から80代の方まで、幅広い年齢層の方々の参加がありました。
この「勉強会」は、愛護法の対象となっている爬虫類、鳥類、哺乳類について、基礎的なことから保全医学について学ぶことを目的としており、今回は、爬虫類と鳥類をテーマに行われました。講師を務めたのは、大学内にある野生動物医学センターを拠点に活動する獣医の卵の学生たちで、5日の前編では3名の学生が3講義、6日の後編では3名の学生が4講義を行い、指導教授である獣医寄生虫病学ユニットの浅川満彦教授(野生動物医学センター施設長)がオブザーバーの形で、学生たちの発表を見守りました。
学生たちからは、爬虫類や鳥類の分類ごとに体の構造や特徴、分布等を解説。野生動物医学センター
が取り組んでいる保全医学の立場から、人獣共通感染症、絶滅危惧種など、人と野生動物を取り巻く
環境の変化を説明。生態系の保護が人間の健康を守ることにつながるということを訴えました。
講義終了後、参加者の方々は展示された標本を見ながら、6名の学生たちに講義内容で疑問に思った
こと、普段の生活の中で疑問に思っていることなどを質問。生存していくための進化や退化など、野
生動物の生態の面白さ、不思議さを知り、「勉強会」を楽しんでいました。また、一般市民の方々を
前に発表をした学生にとっても、プレゼンテーション実践の場として貴重な経験を積むことができ、
収穫の多い「勉強会」となりました。
5日の講義内容
講義1:鳥類学総論 5年髙野結衣さん
講義2:森林に関連した野鳥(スズメ目) 4年金谷麻里杏さん
講義3:森林に関連した野鳥(スズメ目を除く) 5年竹内萌香さん
6日の講義内容
講義4:河川・湖沼に関連した野鳥 4年垣内京香さん
講義5:海洋に関連した野鳥 5年城戸美紅さん
講義6:海外、動物園・水族館の鳥類 4年吉田圭太君
講義7:爬虫類講義 5年城戸美紅さん
酪農学園大学エクステンションセンターより(2015.12.11)